日本人は「貯金は美徳」って考えがあるけど、貯金って長い目で見ればかなりの損なんですよね。
目次
インフレによる物価上昇で貯金が目減り
まずインフレになって物価が上がると、貯金額は相対的に目減りします。
インフレとは
そもそもインフレとは、インフレーションの略で、世の中のモノの値段が上がることを指します。すると相対的に金の価値が下がる。
これをインフレといいます。
たとえば、1年前の今日、10万円だったパソコンが、1年間のインフレによる物価上昇により、同じものが今12万円出さないと買えなくなってるとします。
1年間貯金してた100万円があったとして、1年前に買っていれば10万円のパソコンと手残り90万円となるはずだったが、インフレの中1年間貯金した事により、パソコンと88万円の手残りとなってしまいますね。
つまり、インフレのときに貯金していると損をするようにできていんです。
そして日銀は毎年インフレになるような政策を続けているため、今の日本は時が経てばインフレになるようになっているんですよね。
百年単位でのインフレの例
昔は5円で家が買えたといいますが、今は家を購入するのにグレードにもよるが数千万円はしますよね。
この話をインフレを前提に考えると、当時家を買える額の5円をずっと貯金してたら、今では5円チョコしか買えなくなってるってことです。極端な例ですが、これがインフレの本質。
話を戻すと、貯金をすると損をする理由の一つはインフレにより現金の価値がさがることにあります。
貯金をすると投資的視点でも損をする
貯金が損であるもう一つの理由は投資的視点にあります。
今ある1万円は貯金すればただの1万円です。銀行に預ければ、記帳した際の数字が「残高 10,000円」と印字されるだけで、他になんの恩恵もありません。
唯一あるとすれば、超低金利0.001%レベルの利息くらいでしょうか。
経験や体験からリターンが生まれうる
でもこの1万円を貯金に回さず、本買ったりなにかのサービスを受けたり、何かしらに使えば、その1万円は脳みそへの経験や知識、喜びとして変換されます。
1万円分の経験はその次の日から死ぬまで生きてきます。
これは表面的には消費といわれること、例えば、キャバクラで豪遊するなり、デートで高級なレストランに行くなり、旅行にくなり、何に使おうが脳みそには経験や体験が必ず残るので結果的に投資になると僕は考えています。
なぜなら、その経験や体験は投入した1万円以上の価値を生み出す可能性があるからです。
貯金する人と投資する人との2人がいたら、2〜3年後どっちが結果を出している可能性が高いか考えてみればすぐわかりますよね。
目的がある貯金は良いが、それ以外の金は積極的に使うべき
だから、事業を始めるための貯金や、起業を始めるための貯金など、戦略的な貯金はもちろんいいんですけど、ただ将来が不安だからとか、病気になったときに備えるとか、という理由で漠然と貯金するくらいならバシバシ使った方が明らかに成長するしそれ以上の価値を生み出すと思っています。
貯金は銀行への安く金を貸しているのと同じ
個人資産の現預金比率
以下は各エリアにおける現預金の比率です。
- ユーロ圏34%
- アメリカ13%
- 日本52%
日本人は半分以上を貯金にまわしている事がわかります。
貯金って見方変えれば銀行へ超安く金を貸しているのと同じことなんですよね。
銀行のBS(バランスシート)見ればわかるけど、銀行は貯金として預かった金を使って、法人や個人に対し、土地や家などの担保をつけて再度利子をつけて貸して出しているんです。
日本人が「貯金は美徳」と信じる理由
日本人の多くが「貯金は美徳」と信じる理由は、当時の日本で富国強兵をする際に、政府が国民から金を集めて軍備拡張などに投資するためのスローガンとして掲げられていたからです。
まあスローガンと言う名の洗脳とも言えますが、その考えが今でも根強く残ってるからです。
今では「チリツモ」と言われていますが、「塵も積もれば山となる」という言葉もこの時の洗脳スローガンとして掲げられていたものです。
貯金の結末
じゃあ当時の人は、「貯金は美徳」との考えで貯金していたわけだけど、結局その後どーなったかと言うと、戦後、敗戦により政府や銀行に金が無くなり預金封鎖がおきました。
つまり、人々が貯金してた金は預金封鎖となって一部が失われたということです。
100倍のインフレ
そしてさらにインフレがおきました。物価は100倍となり、貯金は結果的に1/100に目減りしました。
まとめ
これらの話から、政府に洗脳され貯金だけしていた一般大衆の多くは、一斉に金を失いました。
当時を生きていたわけではないので細かいことはわかりませんが、これらのことから言えることは、自分の頭で考えない人はいつの時代も搾取されるって事ですよね。